2008,09,23, Tuesday
秋分の日おめでとうございます。 まきのです。 さて。 来るサンクリの新作CG集の絵描きパートの納期が無事過ぎました。 イクミたん氏においては絵描き進行同様に諸事情あったのでさぞやお疲れだろうと思いますのでゆっくり休んで欲しいところではありますが・・・。 イベントまで微妙にまだやることあるんですよね。 と、いうわけで。 今日は みんながイイイイ言ってると逆に信用したくないみたいななんて天邪鬼な人間なのでしょう。 そんな疑念は実際に使ってみて払拭するなり自己の信念を貫きとうすなりすればいい、ということで早速SAIを使ってみることにしました。 まあ今回のアンジェリークCG集データの引渡しの時にPhotoShopのペンツールの精度なんかについて話題が挙がったりしたこともあってその辺りも検証しようかと。 早速SAIのホームページより試用版をダウンロード。 インストーラーとかないのですか?。 なかなかシンプルな設計でよいですね。軽さは命。 さて、いきなり直描きなんて恐れ多いことはできそうにないので、直近で描いてボツになった次女絵を使ってどんなになるのか試してみよう。 操作系はPhotoShopを使ったことがあれば直感的に解かりますね。 ショートカットもほぼPhotoShop互換だし、ショートカットもカスタマイズできるし。 早速愛用のSpeedPad n52にSAI用の設定を割り付けてみる。 とりあえず鉛筆と筆の違いがわからないのですがそれは保留。 ツール類のパレットは左右いずれかで固定ですかね?。 ブラシ形状とペン先の当たり方(ブラシ輪郭)なんてのも設定できるっぽいのでちょっとPainter風でしょうか。 ペン精度はPhotoShopなんかとは比べ物にならないですね、これはいい。 ボクはかなり手ぶれが結構出るので、PhotoShopで一発描きなんてなかなかできない性質なのですが、このペン精度+キャンバス回転で自分の描きやすい角度にキャンバスを回転させればかなりよい線が引けますね。 PhotoShopではキャンバス回転ができないから得意でない角度や方向や向きで線を引かねばならずぶれぶれブレまくった線になってしまっているのですよね。 更にPhotoShopでは遠くから線が滑らかに引けているように見えても、ズームするとカクカクしてたりして結局拡大状態で描かないと滑らかな線にならないといったペンツールの精度に起因する作業工数の増加(操作キー数及びタブレット描画領域の広範囲化)があるのですが、SAIに関しては遠くからでも滑らかな線が引けるので、画像全体を見渡して線画引ける感じがします。 手ブレ補正もとりあえず段階的に5くらいまでつけてやりましたが、まだ違いはわかりませんね。 また標準でキャンバス反転がボタンとして用意されていたりするのはタブレット直描きを意識しているということでしょうね。 ためしにやってみよう、と軽い気持ちで始めたのですがいつの間にか本格的に完成させてみてどんな出来映えになるかやってみようという事に。 秋分の日だっつーのに・・・。 PSDが標準でサポートされていて、レイヤグループ(レイヤセット)の階層もきちんと再現されてますね。ただSAIにはない描画モード(焼き込みや覆い焼きなど)はその効果が反映されますがレイヤ属性的には通常となります。 なのでSAIに持っていくときは別ファイル化するのがよいかもです。 不透明度ではなくて塗りで階調落としている場合も反映された状態になりますね。不透明度は多分反映されるんでしょうね。 クリッピングマスクはクリッピングという印が出てます。 線画作り → SAI 塗り → PhotoShop 塗り(髪の毛のハイライト) → SAI というSAIを補助的に使いながら描いたわけですが、単純に描画だけだったらSAIでも十分作業に耐えうるのではないかと思われます。 ちなみに髪の毛のハイライトをSAIでやっているのはPhotoShopだとストローク的に厳しくて結構無駄に時間がかかっているからです。ハイライトならパス使って描けよ。 PhotoShopの苦手領域(ペンツールの精度)を補完する意味においてだけでなく、ペイント系ソフトウェアとしても単体で成り立つこのSAIが5250円とはこれいかに。 鉛筆線の場合、デジタル環境でそれを修正するのが事の他面倒だということを前回の「ミナモちゃんねる」で散々思い知らされたましたので、下描き以外のフルデジタル化に対する検討という意味でもこのSAIは重要なソフトだと思います。
| ヲタク::絵描き | 11:01 PM | comments (x) | trackback (x) |
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