2007,10,20, Saturday
秋も深まってまいりました。 ボクは以前は寒いのより暑いのが好きだと公言していたような気がしていますが、最近では暑いのも寒いのもキライです。その中間が好きですね。 暑い寒いの中間、そう丁度秋です。 秋は空はいいですね。高く澄んでいて。 3次元収容所生活の合間に時々見上げる程度ですが。 まあ休みはだいたいこちらの次元にいるわけでして、その時間をちったあアウトドアデモする時間に充てろよという話もあるのですが。 さて秋は生物社会一般的に厳しい冬への準備期間と位置づけられることが多いようです。森の動物たちにとってはまさに秋の間に食料を貯めこまなければいけないわけですし。 それは高度に文明化・ヲタク化したボクらの2次元DNAの中にもまだ残っているらしく何かと来るべき冬の時代への準備に勤しんだりしてしまいます。 去年は丁度この時期にPentiumDマシンを組みましてそれが現在のメイン・絵描きマシンとなっているわけですが、上記のような理由よりまたもやPC組上げの機運が高くなってきてしまいました。散財もいいところですね。 さて。 これまでボクの「絵描きPC最速理論」(笑)の根幹は 1.デスクトップ領域の高解像度化 2.仮想記憶領域の高速化・大容量化 3.メインメモリの大容量化 という以上3点に集約されます。 HPのプロフィールの歴代PCなどを見てもらえれば解ると思いますが、1.の件についてはマルチディスプレイ思想(Matroxのビデオカード)、2.については仮想記憶HDDの高速(RAID0)化→RAMディスクの採用という手段を用いて高速化を推進していました。 後に3.に挙げるメインメモリを増やすことにより少しでもPhotoShopで使えるメモリを増やそうという考え方が来ました。 ですが昨今のPC業界の流れよりこの理論・手段にも一定の限界にも似た閉塞感が伴うようになって来ました。 ・昨今においてはMatrox以外のメーカーでもマルチモニタ環境は容易に実現できてしまう。むしろコスト高なため他社製ビデオカードのほうがよいだろう。 ・大型LCDワイドディスプレイが比較的安価で手に入るようになり、絵描き作業単体を単一ディスプレイ内で行えるようになってしまい、マルチモニタである必要性が事実上なくなる。 ・32bit Windows環境においてはユーザモードは3GB弱が限界。そもそもOS自体が4GBまでしか見ないのでそれ以上のメモリ増設にはメリットがない。とはいえ64bit化にはコストがかかりすぎる。 ・RGB/300dpi/A4程度の画像データの編集においてRAMディスクの使用量は2~3GB程度で済んでおり7GBも使うことはまずない。 このような理由により、特に更なる高速化を求めるにはPC構成の抜本的な見直しを行わねばならない状況になりつつありました。 要は記憶媒体だけでなくCPUから入れ替えなければならない、という事ですね。 そこで次代絵描きマシンに採用するCPU選定を行うわけですが。 Core2Duoが本命といったところでしょうか?。 何故かみんなに出来損ないのデュアルコアと陰口を叩かれるPentiumDユーザだけに(何故かNorthWoodコアの人=イクミたん氏にも笑われるのは何故だ?)、人並みなるためには真のデュアルコアを目指すべきでしょうか。 とありあえず今までの環境をそのまま使いたいので64bit化はなしの方向で。あとAMDも興味ないので除外、と。 Core2Duoは3万くらいで上位グレードが買えそうな気配。 うーん。 なんだろなー。この妙な盛り上がらなさは。 明らかに貧乏性ですね。 昔からPC関係に関してはだいたい性能・コストベース(必ずしも絶対的ではないが)で5割の性能向上が望めるまで新機種の導入はしない、というボク内部ルールがありまして、たとえばクロックが倍になるまで買い換えないとか、この規格のメモリが半額になるまでは様子見にしようか、とか。 貧乏人がやっと買ったモノをいかにしてよかったと思えるようになるか(バリュー度ってヤツですか)、という生活の知恵ですね。 だから同じような規格でちょっとだけ上位グレードとか、そういう微妙な差はよくわからないどころかバリュー度的にも低いわけです。 そこで。 Core2Quadだ。4コアだ。キチ○゛イCPUだ。 もはやボクに残された最後のフロンティアはコレしかないっ。 Core2Duoの上位グレードと同じ価格でQuadコアが手に入る、よい時代になりました。 そんなわけで生活資金を鷲掴みにして宇都宮TOWTOPへ。 本当はもっとまともなセンスのよいケースとかを買おうとも考えていたのですが、そこまでの余裕はないわけでして、仕方なくCPUとマザーを。 というわけでCore2Quad Q6600とASUSのP5K Deluxe (WiFi-AP)とその他物品を。 なんかP5KクラスでもDDR3に対応したヤツとか人外FPSキ○ガイの人向けのオーバークロック耐性が高そうなのも目に入ったのですが、だいたいそんなにPCパーツ個体を限界まで酷使したくないし長期的な目でPCパーツは買っちゃダメだと思い、P5K Deluxe辺りが妥当かと。 刹那的かもしれませんが、その時速くなったという感覚が重要ではないかと。 メモリはこの前のサンクリの時買って今のPCにくっついていたDDR2-800で。めどいから下回りは全部今までのパーツを使って。 PentiumDで使っていたP5WD2 PremiumではDDR2-800が認識されなかったので、最新マザーならみてくれるだろうと期待してます。 つうわけで帰宅後組み立て。 いやその前にOSの再インストールが必要になった場合に備えてPhotoShopのライセンスを移動させておかなければ。 理想はもう1台ケースからPCを組んで新旧マシンを個別に動かせればその時やればいいしベンチマークとかもやりやすいとは思いますが、何せ予算(ry。 まあ下回りをほぼ変更せずにマザーとCPUだけ交換なので非常に短時間で終わりましたね。インストールからやると間違いなく1日作業になってしまうわけで。 さてこのCore2Quad。 なんかオーバークロック耐性が高いロットがあるとかで、今回購入したものを一応確認してみるとGOステッピングとかいうヤツでしたね。上位グレードのCore2Quad Extremeをカモれるらしいですが、まあボクはノーマルスペックでとりあえずは使ってみます。 さて最近のマザーではIDEコネクタは1ch分しか用意されていないわけで、ヨドバシで間違ってパラレルのHDDを買ってしまったものですからさあ困ったものだ。 色々なしがらみよりパラレルのDVDドライブを2台載せているわけで、それだけでIDEが埋まってしまうわけです。まあ載せているものなのでどうせなら動かしたいわけでして、そこで昔買ったパラレルATA→シリアルATA変換の登場。 こういうとき意味の解らない変換の類などを買っておくと作業が止まらなくてよいですね。 ですがさすがは海外産(たぶん大陸品)。変換に電源を供給するための4P電源コネクタが微妙に大きくてHDDのコネクタに入らず別の場所で中継することになってしまった情けない配線が余計に情けなくなってしまう結果になりました。 あとはいつものことなのですが、i-RAMが何かと干渉してしまうという問題ですかね。前回のマザーではSATAコネクタと干渉しましたが今回はIDEケーブルと多少干渉してますね。まあとりあえずは気合で乗り切るという方針で。 相変わらずGIGABYTEの固定回転数のCPUクーラーを使っているのですが温度的に大丈夫なのでしょうかねえ。 組み立て後起動。2時間程度。早い。 今回はHDDも旧環境から再インストールなしで使おうと思っていますが、果たしてどうでしょうか?。 Windows創世記の時代、CPUやマザーを変えると昔の環境のOSが起動できなくなったりして結局再インストールしなおした経験がありまして、大抵の場合はPC組みなおすと再インストールをしていますが、今回はまだHDDを動かし始めて1年という短いサイクルでのマシン組みなおしなので(といいつつもダメな場合の準備をしているわけですが・・・)。 さすがはXP。 環境が変わってもきちんと起動しますね。まあマザーもCPUも同じメーカーだから。 おおなんか起動時間が短い(気が)。 オーバーヘッド時間が短くなった(気が)。 PhotoShopのライセンスを戻して起動させてみると起動時間が短い(気が)。 タスクマネージャー開いてみるとCPUが4つある(気が)。 気がじゃねえきちんと4つありますよ。 気がじゃねえしっかり速くなってます。 酒のせいじゃない。 実はPentiumD時代のベンチがなくて困っていたのですが。 いや間違いなく速くなってる。 ・・・などとやっていたのですが、WidnowsXPって大幅なハードウェア変更があったりすると勝手にアカウント発行しなおしたりするようで、ライセンスマネージャーに「ライセンス認証回数の制限を超えた」とかで認証を受けることができずOEM品ながら非正規品に突き落とされてしまいました。 またあの星マークついちゃったよ。 昔は確かに格安OSとか それからこのPCでは大きなハードウェアの変更はなかったのですが、とうとう来ましたね。ゲイシの陰謀が。 とか毒づいていても仕方ないのでライセンス認証ウイザードを見てサポセンへ電話。 ウィザードのIDを電話に向かって必死になって入れてみたけど結局ダメだった。 なんだよサポセンの人から事情聴取は避けられない見通しか?。 やましいことはないがなんか嫌な気分だ。 いままでの人生がやましすぎだからだろうか?。 酩酊。 落睡。 次の日。 昨日はシャナを見ることもなく(予約はしたけど)、自分のやましい人生について考えさせられることになったが、とりあえずサポセンへ電話。 もしライセンスくれなかったらどうしよう。 また折角Win2000サポート終了時を見越して買ったXPのOEM版1個開けなきゃならないのか。それはバカすぎる。アホだ。そもそもOEM版きちんと買ったのに何故文句言われなきゃならないのか。電話口にゲイシを呼び出して話しつけてやるっ(笑)。 そう思ったらなんかサポセンの人に一言くらい文句付けたくなってきたのでついカッとなって電話。人間勢いは大切ですね(笑)。 寝起きなので細かいところは微妙に覚えてなかったり。 「はい○○○センターです(多分サポセンの正式名称、覚えてない)」 「あ、あのー・・・、マザーボード(とCPUですが)交換したんですけど・・・なんかライセンスが通らないんで・・・」 「はい、それでは6桁x8のライセンスIDをお願いします」 IDを伝える。 「ありがとうございます。それではただいま調べます」 ちょっと時間があく。 「お客様のライセンスはXP OEM版となっていますがよろしいですか?」 「はい」 「このOEM版は何と一緒にご購入になられたのですか?」 「し、CDドライブ(←DVDドライブですがね)とメモリ、だったかな?」 「その製品は今のPCでもお使いになられてますか?」 「使ってますが?(ちょっと余裕が出てきた)」 「わかりました。それでは認証ラインセンスの次へを押してください」 次へ、を押す。 「ライセンス認証を行いました。ありがとうございました」 「は・・・はあ」 と、こんな感じ。 要はOEM版はPCパーツと一緒に買えるわけですが、そのパーツがPCシステム内にあれば問題ない模様(同一システムということ)ですね。 そんなわけでライセンスの問題も解決。 次は前回も苦労したRAMディスク構築に入ります。 もう今回はハードウェアRAIDに拘らずOSによるダイナミックディスク→ストライプボリュームでの実装と割り切ります。 今まで4GBフル実装だと思っていたi-RAMなのですが、3GBx3+512MBx1の3.5GB仕様だったのですね。だからフルで7GBしかないわけだったのか。 とはいえ一度フォーマットできなくなると原因が特定しにくくて困りました。 そもそもPCIスロットとの嵌合不良なのか4本あるメモリスロットのどれかの嵌合不良なのかそれともメモリの相性問題なのか。2基あるのでどちらのi-RAMで問題が発生しているのかを特定するのに電源を落としてSATAケーブル抜いて確認し、さらにその悪いほうのどのスロットが悪いのかを調べなきゃらならないので起動したりシャットダウンしたりを繰り返したので、これだけCPUとマザー交換の時間分は余裕でかかってしまいました。 これでOS入れなおしやったら間違いなく1日以上かかってしまうところでしたね。 総括を。 PohotoShopはデュアルプロセッサには最適化されているようだが、マルチプロセッサには微妙らしいので費用対効果は思ったよりも少ないのではないか、とする話もあるようなのですが、まあそんなのはDTP屋さんが使いそうな特定のフィルタの速度にしか影響しなさそうだとか都合のよい方向に考えることにして、実際に筆が軽くなったわけですのでそれで十分効果はあったと思うことにします。 それに絵描きの本場・Macintosh方面では4コア8コア当たり前状態(なのか?)なわけで、まあ設計からしてMacintoshとWindowsでは違うわけですが、それを差し引いてもコアが増えてパフォーマンスが上がらないわけがないということで納得することにします。 純粋に絵描きだけをするのならMacの方がメモリ容量やパフォーマンスの面で有利なのでしょうかねえ、隣の畑は良く見えるという事でしょうか?。 これで冬篭りの準備はできましたよ。 冬は色々と頑張らないと。
| ヲタク::PCとか | 06:23 PM | comments (x) | trackback (x) |
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