2013,12,08, Sunday
とうとう。 こんな形なってしまいました。 よくエアコンとか光回線とかADSLモデムが壊れたりして交換しに来た業者などがボクの部屋を見るとほぼ必ず「株(やってるんですよね)、儲かりますか?」とか株がらみの話を振られます。 何故かボクは個人投資家だと思われているようです。 よく見ればエロマンガとか偏ったアニメの本しかないじゃないですか!。 どこに目をつけてやがるんでしょうか。 ……いや、それを承知の上で敢えて腫れ物に触らないよう当たり障りのない落としどころが投資家ネタだったのかも知れませんね。 そのくらいにボクの部屋にはモニタが並んでいるのですが、ここ1か月強でまた増えてしまいました!。 一体何を監視してるの、これ!。 スマートでメンテナンス性の高い環境を目指していたはずなのに、どうしてこんなけったいな環境になってしまったのか?。 まきのです。 ここのところ液タブ(Cintiq 24HD Touch)導入絡みのネタが続いていますが、やっと先が見えてきました。 前回までは従来の環境上に液タブを追加しようとしたわけですが、モノがモノ(デカ過ぎる)だけに、取り回しの悪さや絵描き以外の作業時における利便性が大いに低下してしまうなどの問題が出てきました。 それを改善するにはもはや部屋のレイアウトの変更から手をかけなければなりません。液タブを従来の環境とは別にして運用することになるはずなので。 まずはそのためのスペース確保が必要ですし、空けたスペースに液タブは当然として何を置くか?。 液タブ環境は独立させるのか?、だとしたらPCを増設するのか?。 スペースを空けるということは、そこに置いてあるモノをどこかに退避させることになりますし、その代替スペースはどうするのか?、など。 つまりグランドデザインが必要になってくるわけです。 基本方針としては、液タブ環境と板タブ環境はPCを分けることなく一台のPCで運用します。 同一のPC環境に液タブと板タブの両方の系統を併存させます。 これまでの考え方なら間違いなくもう一台のPCを用意して、従来の板タブ運用PCと液タブ運用PCの2系統に分けていたはずですし、それの方が回りくどい配線などをしなくて済むしPC構成やメンテナンスだって楽になるはずですし何よりスマートです。 これまでのボクのPC人生においては、最盛期は4~5台のPCが同時稼働しているとかいった酷い時代もあったりしましたが、それから徐々に無駄を省いていき、やっと昨年にサーバをPCからNASに更新することによって通常運用するPCを2台にまで減らすことができました。それをまた増やすのはボクのスマートPC化のトレンドには反しているという気がしますし、だからといってガラパゴス的なPC構成にするのもちょっと気が引けます。 また最近はOS(Windows)のサーポート期間なども短めになっているので、下手にWindowsPCを増やしていくと、OS更新の時に痛い出費(OSだけではなくハード自体の更新)を見る可能性もありますので、出来る限り不要なPCは常時運用環境に盛り込まない方がよいのです。 そのような理由より、今回は敢えて1台のPCに板タブ環境と液タブ環境を同居させるに至ったわけです。 PC機構自体には特殊なモノは載せてないですし、配線がけったいになるだけですから。 最近の流行的には「絵描き環境仮想化の構築」と言えますかね?(笑)。 グランドデザインに沿って「絵描き環境の仮想化」を実行していきましょう。 まず入力デバイスももう一系統分用意します。 キーボードは前回手に入れたワイヤレスキーボードが既にあるのですが、他にマウス、ペン(各種)、それともちろんRazerNostromoもね(笑)。 いちいち移動させてもいいのですが、やはり板タブ用と液タブ用の両方があるに越したことはありません。 一台のPCなのに使うデバイスが2系統用意されているとか、従来のボクの考え方からすれば非常にスマートではない効率の悪いPC環境構成となってしまいました。 でもこれはすべては運用時の取り回しの良さのため。 ゼロから全部揃えるとものすごいコストがかかりますが、大体のデバイスは予備用として既に購入済みとかそういうのばかりだったので、せいぜいRazerNostromoを購入したくらいです。それも予備として前々から欲しかったという部類のものですし。 次に一台のPCに2台以上のモニタを接続するために、もう1つGPUを導入します。 折角のLGA2011 X79チップセットなのだから、余裕のあるPCI-Expressのレーンをしっかりと使おうではないですか。 まあゲーミング目的ではないので、ある程度動けばいいレベルなのですがね。 それにグラボを増やしてもせいぜい100W~の電力増だから、丸々PC一台分よりはずっと消費電力的にも抑えられると思います。 本来なら現在使っているものと同じもの(ELSA Geforce GTX650Ti)で統一したかったのですが、残念ながら同じものが品薄なのか手に入りにくいようで、しかも割と高めだったので、コストと調達的な問題より似たグレードのものになりました(ELSA Geforce GTX650)。 GTX650Tiが静音設計のヤツだったので、同じシリーズのほぼ同じグレードの廉価版のヤツだから、性能的にもほぼ同じ感じでしょう。 スペース的な問題の解決 これまでメタルラック(笑)が置いてあった場所を空けて、そこに液タブ用の机を置こうと思います。 最初は洒落込んでニトリのL字机とかにしようかな、とか思ったりもしたのですが、コストと納期的な問題によりすぐに挫折。 洒落込んでもニトリレベルすら達成できないオレでしたよはい。 また、そこらへんのセンスのよさげな机は幅や奥行きや高さがシビアなモノが多かったので、なかなかボクの環境に馴染むものがありませんでした。 足に補強用の梁が付いているのが多くて、その下にどける予定の棚に入っていたモノを置きたいボクとしては足が太くなっても梁が付いていないものが欲しかったというのもあります。 ジョイフル本田で売っているバラの机・足のシリーズがサイズ的によさげらしいということで、早速買い込んできました。 机の盤面と足がそれぞれ別売だったので、結構な値段になってしまいましたがね。 それに何故机の盤面はクリアコートかかってるし。 ツヤ有りはいやや!。 モニタと同じでノングレアがええんや!!!111。 相変わらずPCがデカくて全部机の中に入りきらないので邪魔ですが、それでも絵描き環境の仮想化はよい滑り出しを迎えました。 というか圧倒的な邪魔さを誇っていた板タブを脇に寄せられて精神衛生的によくなったということが第一なんじゃないでしょうかね。 さて。 絵描き環境の仮想化のさきがけとなったワイヤレスキーボードですが、やはり固定していないと押しにくいわけです。 特にボクは最初に使うレイヤをほぼ一挙にそれぞれの名前を付けて作成してしまうので、その際にはキーボードがきちんと打てないとかなり効率が落ちます。 だからといってCintiqにワイヤレスキーボードを直接固定してしまうのはこれはこれで美しくない気もしますし、液タブを使用しない(退避)時の取り回しもあるので違う方法を考えましょう。 とりあえずキーボードの後ろ側を薄いコルクシートで被います。これはCintiqへの傷つき防止対策です。キーボードを置いていたところの樹脂が若干削れてテカテカ気味になってきたので。 次にCintiqのキーボードを置く辺りにゴムを両面テープで張り付けてストッパーを設けます。 これでキーを打つ際にキーボードが傾かないようにします。 両面テープなので取る気になればすぐ取れますし、取れたらまた張り付ければいいし、見栄え的にもそれ程悪くないはずですし。 これでキーの直接入力がしやすくなりましたね?。 Cintiqを棚を取っ払って新設したグレア机に移動させたことでほぼ絵描き環境の仮想化の構築は成し遂げたといっても過言ではありません。 今度は運用の問題です。 板タブ使用時 ◎1.EIZO FlexScan SX2462W ○2.EIZO FlexScan SX2410W ×3.WACOM Cintiq 24HD Touch ×4.MITSUBISHI RDT233WLM-D 板タブでの使用なので当然液タブは使用しないし、液タブ用補助モニタも使用はしないので、正副2台のモニタで運用します。 今までと同じ構成。 液タブ使用時 ×1.EIZO FlexScan SX2462W △2.EIZO FlexScan SX2410W ◎3.WACOM Cintiq 24HD Touch ○4.MITSUBISHI RDT233WLM-D 液タブ運用時のモニタ構成はかなり悩みましたが、とりあえずはこれで。 当初は2番と3番のモニタを使い、3番(Cintiq)をメインモニタとして使うことにしました。 ですが、2番モニタをほぼ直角で見ることになってしまうため、やはり使い勝手的には微妙ということになりました。 直角は流石に視野角的にキツイですね。 2番モニタは板タブ・液タブ両方の環境でも見られるようにという理由で、微妙な位置に置かざるを得なくなっているわけですから。 液タブ運用時には液タブを倒して使うので、スッカスカになった正面も寂しい気がしてきますよね?。 何か置きたくなってきますよね?。 それなのでまたまたなけなしの追加投資で中古の三菱23インチモニタを導入しました。 まあ真の補助用なので、とにかくコスト優先の中古品です。 最近店内レイアウトが変わって、在庫圧縮の上更に中古が店内中央に出張ってきたという、経営状態を慮らざるを得ないベルモールのパソコン工房+ソフマップUFrontで買ってきました。 同じような値段で中古26インチの三菱モニタも手に入れられるようでしたが、あまり大きいモニタを買ってもかえって液タブと干渉したりして配置に困ったりしそうな気もしましたので、23インチのゆとりモニターにしておきます。 本当に必要になった時は、改めて買いなおします。 三菱の4番モニタを3番モニタの奥に配置して、これを液タブ使用時のサブモニタをすることにしました。 これにより正面のモニタにBridgeやIEなんかを置いたり、参考を表示させたりできるようになるわけですから、液タブ環境では実質3番と4番モニタだけで十分なのかも知れません。 そもそも絵描き環境の仮想化とか意味の解らないことのためにどれだけの無駄出費を課したと思っているのか。 これはお前の絵描き環境に液タブが必要だったのか、というところにまで遡ることになってしまいます。 いや違うな。 もはやこれは板タブと液タブの同居可能な環境を構築すること自体が目的であって、それによってもたらされる絵描きの効率化とかそういうものは実は二の次以下というか本来はそちらが目的なはずですが、今のボクにはそれは単なる副産物にしか過ぎないものとなってしまいました。 こうしていつの間にか手段が目的となる迷走っぷりでしたが、ある程度の目的は達成できたのでこれはこれで良しとしましょうか。 絵描き環境の仮想化はここに一つの着地点を見ることができたのだから。 これまでのCintiq 24HD Touchの導入についてのどうでもいいネタが、これから導入を検討しようとしている人、または酒に酔った勢いで思わずポチってしまったけどこれからどう使おうと思い悩んでいる人に対して何らかの解決の糸口になりうるのであればこれほど幸せなことはありません。
| ヲタク::PCとか | 12:09 AM | comments (x) | trackback (x) |
|