2013,06,30, Sunday
そもそもボクはジャンクを基幹とした赤貧PC環境だったので、マウスはAOpenの780円マウスとかやはり同価格帯の中国産偽Microsoftマウスとかだいたいその辺りのモノばかり使っていました。 まだ光学マウスが出始めの頃だった事もあり、光学マウスは解像度が低く、専用マウスパッドでないとまともに動かすこともできないとか粗が目立つこともあり、旧来のボールマウスの方がなんぼ環境を選ばず操作することができるしこれほど安定したデバイスないだろー保守派を気取りとひたすら安物マウスを壊れるまで使っていました。 これまでは赤貧PC環境の為入力デバイスに資金を回せなかったというかそのような思考自体が存在しなかったのですが、ある日知人と飲む機会がありまして、その際に入力デバイスの重要性について説かれました。 PCはある程度の期間で更新せざるを得ないけど、入力デバイスは使う気になればPC何世代分も使えるし、この業界的には一生モノだろうからできるだけ良いモノを使った方がいいに決まっているけど、そこに投資しない人が多いよね、的な話をされたような。 よく考えてみれば最新PC、しかもハイエンドのものを手に入れるのはかなりの費用がかかるけど、その1/10の費用で最新入力デバイスが手に入るのですからね。 そういうわけでやっと入力デバイス(ここではマウスの話ですが)に考えが及ぶことになったのです。 まあ結局のところはLogiCool一択なのですがね(笑)。 ・MX1000 最初に買ったのがワイヤレス・レーザーの名器MX1000。 購入当時はハイエンドモデルでした。 それまで使っていたAOpenとか中国産偽Microsoftのボールマウスから比べれば使い心地は雲泥の差。 ワイヤレスでバッテリ内臓のため重いのですが、このくらいのウェイトがある方が逆に使いやすいのではないかと思います。 時々DELLの普通有線マウスとか使うと、えらく軽いしクリックがへちょいしWindows標準のマウスドライバの解像度が低いのかビックリするような挙動だったりします。 MX1000はその後のボクのマウス人生をLogiCool一択にした非常に印象深いものですが、それまで使っていたマウスよりもMX1000は全高が高いためどうしてもその高さに慣れなくて、とにかく手首に負担がかかっていましたのでリストレストで誤魔化したりしました。 バッテリが少なくなったらクレードルに挿して充電するのですが、これがどうしてもできないんですよね。 PCをシャットダウンする時にクレードルに挿して充電しておけば、次の日には満タンになっていえるはずなのですが、シャットダウンする前にPCを離れてしまうのでどうしてもクレードルにマウスを挿せない。だから次回のPC起動時にまたバッテリが少ないまま。 よくありますよね?。 とにかくMX1000は重い・高いだけあってバッテリの持ちはよかったです。 今でも現役で使っていますし、これまでバッテリがほぼなくなってから充電していたからか現在でもバッテリの劣化はあまり気になりませんね。むしろその後に導入したLogiCoolマウスよりもバッテリが持つ気がしてなりません。 ・MX Revolution(MX-R) MX1000(MX1100)の後継となるハイエンドモデル。 売りはホイールの2つの動作モード。 通常のカチカチとクリック感のあるモードとクリック感のないぬるっとした回転ができるモード(ハイパーファストスクローリング)。 2chをはじめとするなんとか掲示板のログを読み飛ばす時にはかなり使えます。 常時ロックなしでホイール回しているとなんか気持ち悪いのでクリックありにしてしまいますが。 特にMX-Rではある程度ホイールを回しているとハイパーファストスクロールに自動で切り替わるモードも備えているので、これはかなり重宝でした。 この機能の所為なのか、MX-Rはバッテリの減りがとにかく早い。 1日10時間くらい使っていると1週間程度でバッテリがなくなってしまうのですから。 そしてMX1000以来のバッテリ充電忘れが祟ると、本当に作業にならない。 最初のうちは充電している間はエレコムか何かのUSBマウスを使っていたのですが、やはり精度が違いすぎるので程なくもう1ヶMX-Rを導入して、都合2ヶのローテーション体制になりました。 MX-Rの頃まではまだゲーマー向けの交換用ソールなどが売られていたので、程なく2台目を導入しました。 ここまでチャタリングなどの所謂LogiCool製品特有の持病は出ていなかったのですが、MX-Rの最初に買った方のホイールがロックモードであってもロック感がなくなってきたのと、側面の樹脂部分の劣化によるベタつき、バッテリの劣化による稼働時間の低下などによりやむなく次世代のPerformanceMXに乗り換えることになります。 ・PerformanceMX(Performance M950) 昔はPerformance M950とか言っていたような気がしましたが、PerformanceMXとかどっちなんだよと。 最近ではPerformanceM950は主流から離れてしまった感じがしてなりません。解像度もゲーミングマウスに比べるとそれこそ屁みたいなものだし。 最初は皆無だった交換用ソールもやっと出てきたみたいですね。 MX-Rからの大きな変更点はバッテリが交換可能なニッケル水素電池(要はアレ)になったこと、側面のホイール廃止、ハイパーファストスクローリング自動切り替え機能の廃止(スイッチによる切り替え)、前部UBS端子による有線接続(充電)、Unifyingレシーバーにより複数デバイスを単一レシーバでの使用可などが挙げられます。 基本的にはMX-Rと同じ使い方ができますし、これまで横のボタンとかほぼ使っていなかったので、側面のホイールがなくなっても特に問題はないです。 バッテリが市販のニッケル水素電池になったので、中身(エ○ループ)を持っていればマウスをずっと使い続けることができるようになりました。マウス自体が壊れない限り。 ホイール動作モードが切り替え式になってしまったのは残念でなりません。ただその一言に尽きます。やっぱり自動切り替えはバッテリ消費が大きすぎるので不採用になったのだろうか?。 バッテリの持ちはなんだかあまり良くない気がします。バッテリ交換もしやすいしUSBから充電できるんだから稼働時間は大目に見てねテヘペロ、って感じでしょうか?。 Logicoolのマウスドライバ(SetPoint)は割と不自由だったりします。 ボタンにキーやコマンドが好きに割り付けられます的なことを謳っていますが、実際は限られていたりして。 そんなわけでSetPointを勝手に拡張するためのプログラムがあったります。 昔はuberOptionsでしたが最近ではSetPointPlusというものがあるようですね。 まあボクはマウスの拡張ボタンはほぼ使っていないのでアレなのですが。 とりあえずPerformance M950の2台目も確保したので、これで暫くは戦えるはず!。 ……と思っていたのですが、2台目のM950を買って暫く経った時の事。 PerformanceMXに至って、やっとLogiCool病とも言うべきチャタリングが発生しました。 チャタリングの原因は色々とあるようですが、基本的にワイヤレスマウスは有線マウスのように接続されていないので、内部回路的にGNDに落とし切れていないとかで電圧が出ていないとかそんなような理由で誤動作するらしいみたい。もちろんスイッチ単体の問題もあるのだろうけど。 もー電気は専門じゃないんでー。やだもー。 それではチャタリング対策をするにはどうしたらいいのか?。 保証期間内ならLogiCoolに該当品を送って(新品と)交換してもらってもいいかも知れませんね。 とはいえその連絡のやり取りがめんどい(まずこれが問題)。 チャタリングを根本的に解決するには回路設計自体を見直した方がいいはずなのですが、それはボクらにはできないしそれが出来てたらもう既にLogiCool社設立してるし!。 チャタリング動作をクリックと見做さないというソフトウェアもあります。 あとはマイクロスイッチの交換も割と行われていますね。 スイッチ部に電解コンデンサを挿入してスイッチオン状態をしばらく持続させるというもの。 今回はマイクロスイッチの交換と洒落込みましょうか(謎)。 マイクロスイッチ交換が絶対的な対策ではないのは周知の事実ですが、工数的に一番簡単そうだったので。電解コンデンサとかは容量選びとかそもそも工数以上に技術が要りそうだから今回はパスしときますか。 マイクロスイッチなんて1ヶ単位で買うの難しいよねー、しかも大きめなのなら普通の部品屋でも手に入るけマウスとかのマイクロスイッチって流石に正栄デンシ辺りにはないよねー。 だがamazon(マーケットプレイス)にはそれがある!。 知らなかった……そんなの。 普通に1ヶから売ってるのね。 PerformanceMXを分解します。 マウス底面部のソールを外すとトルクスナットが出てきます。 これを外します……が、こんなに小さいトルクスドライバは持ち合わせていません。 なのでホームセンター購入の精密マイナスドライバーで外します。 すると底面と上面に分離することができます。 メイン基板が出てきましたねー。 上面左側張り出し部と左側のスイッチ類用のコネクタがあるので外します。 更にメイン基板のネジを外そうとしますが、ホイール部分を外さないとメイン基板全部のネジが外せないようなので、とりあえずこのホイール部分をどうやって外すのかを調べてみます。 ネットで調べてもズバリの回答はなかったので、現物を見てひたすらどこかなーと試行錯誤してみました。 するとホイール下側の樹脂部分がピンによって留められているということが判明。 そのピンを外してみると見事ホイール部分を分解することができました。 これでメイン基板のネジを全部外すことができますよ!。 喜び勇んでメイン基板のネジを外そうとしたのですが……。 取り外したホイール部分に小さいバネが!。 おーあぶねー。 このバネ無くしたらホイールのクリック自体ができなくなってしまうんだろうからね。 レーザー照射部(DARKFIELD)の基板が邪魔でメイン基板を外すのがちょっと面倒でしたが、基板をずらして外すことができました。 そして今回のメインイベント。 メイン基板の左クリック用マイクロスイッチの取り外しです。 PerformanceM950に付いているマイクロスイッチはOMRON D2FC-F-7N(中国製)というモノ。 これはLogiCool向けの仕様らしいとかで、一般市場には同型番のモノは出回っていないようです。 しかし案ずるなかれ。 同型ではなくとも互換性のあるモノがあるらしくて、それが今回amazonマーケットプレイスで購入したD2F-01F(日本製)というスイッチ。 ピン配置(ピン配)やピッチも全く同じなので、そのまま付け替えることができます。 だから購入したんですがね。 スイッチ交換に使う道具はこれ。 細身のハンダこてとハンダ吸取線。 ハンダ吸取線は細い銅線を編み込んであります。ハンダを除去したい部分に吸取線を当てハンダこてで熱を加えると、吸取線がハンダを吸収するので最終的にハンダを除去できるという感じです。 まあ基本的に電子工作は苦手なボクなのでこのハンダ除去にものすごく時間がかかってしまったのですが。 スイッチはとりあえず取り外すことができたのですが、基板が変形するほど熱を加えてもハンダを除去することができないのでこれはいつもの電子工作大失敗の気配が濃厚となってきました。 そもそもボクは電気の授業が嫌でソフトウェアに逃げてきたくらいの人間ですからね。現場の仕事なんてやってられっかてーの(愚か者)。 もう最後の手段としてランド部分にハンダこてを突っ込んでグリグリしながら反対面(実装面)にハンダ吸取線を当ててハンダを押し出して吸取線に染み込ませようという力技です。 実際なんとか全部のランドを穴が開いているのが解るくらいにすることはできましたが、ランドをこてでグリグリしてしまったので穴がガバガバ(笑)になってしまいました。 いやー。 もう使い物にならないー。 無理矢理ひぎーってなるくらいグリグリしてしまったので、なんとかそれっぽい穴を開けることはできましたが、実際にはスイッチが入らなくてランド周辺に残っていたハンダを温めてどうにか突っ込んだっていうのが正しい表現だと思います。 ひ、ひどい。 私……初めて(のマイクロスイッチ交換)だったのに……。 もうお嫁にいけない!。 責任取って!!!!。 ……ハンダ吸取器買おう。 とりあえず新しいマイクロスイッチに交換することができましたが、交換が最終目的ではなくてチャタリングが出なくなるというのが最終的な目的でありまして、それが達成されたのかどうかを確認せねばなりません。 最終目的の前に、基板がひん曲がるくらいに熱を加え過ぎざるを得なかったのでそれがメイン基板の他所に悪影響を起していなければいいのですがね。 スイッチを交換したPerformanceMXを起動させます。 どうやら電源は入りましたね。 動作も問題ないようです。 ただ。 今回交換したD2F-01Fは押下時の感触が固めな感じ、跳ね返りは強い感じです。右クリックの旧来D2FC-F-7Nは柔らかい感触ですが、左クリックのD2F-01Fはやや底突き感があるかな、と。 その反面か押下から先の跳ね返りに関してはかなり強い印象がありますね。 ともあれ今のところマイクロスイッチを交換したマウスでのチャタリングは発生していないので多少のクリック感の変化は致し方なく甘受すべきなのではないかと思っています。 <iframe 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| ヲタク::PCとか | 03:32 PM | comments (x) | trackback (x) |
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