2011,01,29, Saturday
■Photoshop用仮想記憶の操作性向上 ---ANS-9010活用案(RAIDカード導入)の続き---
(この記事は2010年末に執り行われた年末恒例PC設備投資の真実の記録であります) 前回は折角導入した逸品・HigiPoint RocketRaid 3120が見事にANS-9010と合わなくて撃沈。 予算を単にすり減らしただけでお蔵入りが決定しました。 いったい前回は何をしてたのでしょうか?。 ♪っていうか 何もはじまっていない~ ♪だからまだ何も終わっていない~ そんなわけで今回こそがある意味本編になりますね。 今回はANS-9010の所謂RAMディスクを活用する案と、SSDについてもその実力も試してみたいと思います。 伝統のRAMディスクデバイスか?。 新進気鋭のSSDデバイスか?。 生き残るのはどちらか?。 Photoshop仮想記憶頂上対決が今始まる!!。 (無理矢理な盛り上げ方) 前回の反省から、今回は同じHigiPoint製品で現行モデルで更にキャッシュが載っているの・・・を選びたかったのですがRR3510の決済寸前のクリックを思いとどまって、コントローラのみの4ch、SAS/SATA 3.0Gb/sモデルであるRocketRAID2640X4を選びました。 HigiPointのモデルナンバーが非常にわかりにくいのでどれが何を指しているのかいちいちHPで仕様と突合せながらそれっぽいものを選びました。 今度は現行モデルだし、これでANS-9010が動かなかったらANS-9010活用案は廃案は決定的となるでしょう。 スペックにやや難ありだとしてもSSDを導入する方向に行く事になるでしょう。 又はSSDをRAIDにするかもしれません(ネタバレ)。 果たしてどうなることやら。 と、いうこわけで。 まずはRR2640X4をPCに刺してANS-9010を認識させてみる。 おわ。 今度はWindows上でも問題なく認識しました。 普通のことが普通にできるって幸せなんだって実感できますよね。 ベンチを取ってみるとオンボードSATA+ソフトウェアRAIDよりもよい結果が出てるし。 比較資料。 最初からこれを買っていれば幸せになっていたのに、プチキャッシュ搭載に目が眩んで結果つまらない買い物をしてしまいました。 amazonに出物があったANS-9010のアダプタも購入してACを接続すると、SATAが常時通電状態になるので停電などがない限り内容を保持し続けます。 つまりPCを起動する度にRRのBIOSでRAID0ヴォリュームを構築してWindows上でディスクのフォーマットを行わなくていいのです。Windows上はともかく起動時のBIOSでRAIDヴォリュームを作るのは苦痛以外の何者でもないので。 これは楽チン。 これだよ、これがボクが望んでいたものだよ。 やったーとうとう目的達成だよー。 RAMディスク最高!。 一件落着めでたしめでたし。 ・・・本来ならこのブログのエントリはここで終わるわけですが、勢いでRevoDriveを購入してしまったので、これを試してみないわけには行かないですよね。 まあ一応、当初より評価の予定には入っていたわけなので。 ■Photoshop用仮想記憶の操作性向上 ---ANS-9010代替案(SSD導入)--- 今回は同時に副案であったANS-9010代替案も実施します。 RAMディスクの代替として挙げていたのはもちろんSSD。 特に目をつけていたのはOCZ TechnologyのRevoDriveシリーズ。 PCIex1スロットに刺すデバイスでして、オンボードでRAIDチップとSSDを2ドライブ実装していて標準でRAID0構成(分解も可能)になっていて、更にOSをインストールできて起動ディスクとしても使えるというなんとも素晴らしいデバイスです。 これもチョーCool!。 財布的にもチョーCool!(涙)。 それにしても。 これまでPCIExpressスロットは汎用拡張スロットしての意識がなかったというか、AGPのようなほぼグラフィックカード用のスロットとしての認識しかなかったので、グラフィックカード以外のものをPCIeのスロットに刺すことには違和感を覚えていました。 PCIe x1スロットには先程大団円を迎えたRR2640X4が御鎮座召されておりますので仕方なくPCIe x16のスロットにRevoDriveを刺すことにします。 PCIe x1スロット用のモノをx16のスロットに刺しても許されるのか?。 この無駄スペースは許されるのか?。 なんか許されざる気がしてならないのですが。 あと2・3枚カードがさせる気がしますし。 勿体無い。 とりあえず許されざるPCIe x16のスロットにRevoDriveを刺して起動。 RRのBIOSとRevoDriveのBIOSが両方起ち上がって総合起動時間が劇的に遅くなって気がします(笑)。 普通にフォーマットをして、とりあえずはベンチを測ってみます。 さて。 適当にフォーマットしてその足で例のベンチを取ります。 こいつはビックリだ。 ANS-9010とほぼ拮抗したスコアが出てるじゃないですか!。 ま・・・マジかよ・・・。 この結果にはある意味愕然としました。 RAMディスクへの総投資額の1/3程度の金額(今回買ったRR2640X4も込み)で、というかANS-9010本体の価格程度でそれとほぼ同じ性能のSSDが手に入ってしまうとか。 いくらPC業界の流れが速いとはいえ、結構苦労して手に入れたRAMディスクデバイスとメモリが部分的にも負けてしまっている事実を。 認めたくはないものだな(以下略)。 だいたい書き込み速度の100MB/sの違いが実際の運用上体感でわかるのでしょうか?。それを考えるとコストパフォーマンス的には圧倒的にSSDが有利、しかもRAID0構成の方がさらによいとなるでしょう。 さらにスペースの問題やRAIDカードの追加などを考えると、PCIeスロットに刺すだけで使えるRevoDriveの方に明らかなる分があります。 SATA 3.0Gb/sという土俵上においてはRAMディスクデバイスもSSDもほぼ同じような性能にならざるを得ないということでしょうね。 ANS-9010も本気を出せば(というか高価なRAIDカードを導入すれば)その真価を発揮できるのでしょうが、さすがにそこまでする必要性は感じてなかったりするので。 ■水冷ユニットの負荷低減の為にGPU変更を視野に入れる ---ファンレスGPU導入検討--- そんなわけで。 GPUに関しては当初よりこの程度(GeForce GTS250)でいいと思っていました。 というのもPhotoshop CS4以降のOpenGL(=GPU支援機能)に関しては最低限動作する敷居が非常に低く、VRAMが幾ら積んであろうとも極端に動作に影響することもないのでミドルクラスのGPUでもあればほぼ問題ないのではないかと思われます。 もっともPhotoshopを使用してもGPU負荷がそれほどかからないという状況を鑑みての結論に至ったわけなのですが。 それを極端に突き詰めると、GPU支援機能さえ使わなければどのビデオカードを使ってもいいということになります。 だからといってかつて愛用していたMatrox Millennium P6xxシリーズに戻ることもでOS環境的に難しいです。 Matrox独特のシャープな画質は未だに非常に魅力に感じますし、Photoshop CS3での運用ならばMatroxにも一日の長があります。 ですが最近のOSでは(Matroxから見れば)GPU負荷がある程度かかるAeroデスクトップが標準ですし、それに一番ほど遠いのが我等がMatroxのビデオカードなわけですw。 なにしろあのParhelliaで期待されていたDirectX9への対応を断念したくらいですからねw。 とはいえWindowsVista登場から暫くしてMatroxでもAeroに(だけ)対応させたビデオカードが発売されました。 それがMatrox M9xxxシリーズです。 やっつけ感が否めないのですが、なんと言われようと主軸が産業用に向いてしまわれたMatroxが久々にコンシューマ向けPCのビデオカードを発売したので、注目はしていました。 当時はまだPhotoshop CS4発売した辺りだったと思いますが、果たしてPhotoshop CS4のGPU支援機能が使えるのかどうかとか夢想した覚えがあります。 ビデオカードを買い換える際にネックになったのは金額で、MatroxのMシリーズ(実際には一番安いM9120)でも3万円を超えるわけでしかもそれがPhotoshopのGPU支援機能に対応しているのかは本家Adobeでもアナウンスはしておりませんし電網上でもそのような話を聞いたことはありません。 そのような検討結果より、Matroxよりも圧倒的に安価でPhotoshopのGPU支援機能がAdobeより正式にアナウンスされているGeForce 9600GTに流れてしまい、以降GeForceを我が家のPCに続々導入するという流れになりました。 それ以降一昨年末のCore i7マシン建造の際にGeForce GTS250という中途半端なのに乗り換えて以来、今日に至ったわけです。 そして今回、ほぼ衝動買い的に水冷ユニットの負担軽減と称して思わず憧れのMatrox M9120を購入してしまいました。 衝動買いというにはあまりにも高い買い物だと言わざるを得ませんが、なんだかこの年末のPC設備投資の時期にはそのような感覚が麻痺してしまうようです。 後でものすごく後悔、大後悔時代が到来してしまうのですが。 M9210はもはやコレクターズアイテムの類かも知れませんね。 目に見えてスペックダウンなビデオカードを明らかに高い金額を支払って入手しているのですから。 もはや究極の自己満足の世界以外の何者でもない気がしてきました。 ほぼ入手した時点で頂点に達してしまっているといってよいでしょう。 そのくらいにボクはこのビデオカード入手したかったのです。 なぜだか知りませんが。 あえてMatrox M9120を使う理由を挙げるとすれば、 ・ファンレス設計なのでGPUウォータブロックを廃止し、水冷ポンプの負担を軽減できる。 ・消費電力がGeForceよりも圧倒的に少ない ・誰もが認める素敵な2D画質w それくらいしかありません。 つまり消費電力とファンレス以外はクソと言っていい性能だといえます。 3D機能だってAeroにできるだけっぽいですし・・・。 健二「くそっ、全然ついていけねえじゃねえか」 池谷「速い、目一杯走ってるのに、GeForceは一台も捕らえられない。」 啓介「どう思う、アニキ?」 涼介「カスばかりだ。うちのグラボのファンレスでも楽に勝てる。来週はベストメンバーで来ることはない。俺はパスだ」 これはつまり頭文字Dにおける高橋涼介が藤原拓海とのバトルの前にしたセッティングみたいなものですかね(笑)。 涼介「下りを制する鍵は、パワーではなくトータルバランスだ」 まさにその通り。 絵描きPC最速理論とかぶち上げただけにこれくらいの覚悟がないといけないですよね。 涼介さんやっぱいい事言うわ~。 PhotoshopのGPU支援だかなんだか知らないが、そんなものよりも重要なのは絵描き作業がストレスなく効率よく進むことなんですよ。 それともう一つの交換理由であるポンプの負荷軽減=騒音低下がなされなければこれもまた意味がいないわけで。 まあそれにはGPUの水冷水枕(WaterBlock)を取り外さないといけないわけで。 水冷周りの仕様変更には多大な労力がかかったりします。 幸いこの水冷キットにはパイプ部分にバルブが付いていて、ラジエータからのクーラントがパイプを外しても漏れないようになっているので、パイプ部分のクーランとだけを抜けば配管の手直しがしやすいというありがたいメカニズムになっていたので助かりました。 とはいえクーラント抜きと再パイピングは面倒なのは間違いないわけで。 涼介「理由はどうあれ今回のデチューンはオレにとっては屈辱だ。プライドをかなぐり捨ててでも負けるわけにはいかないと感じてるのさ…」 まあいろんな意味で屈辱かもしれませんねw。 ひとまずGPUの水冷水枕をつけたまま、というかビデオカードを宙ぶらりんにした状態のままM9210を取り付けて様子を見てみました。 確かエクスペリエンスインデックスでは3.9くらい出たような気がしました。 Areoにできるギリギリのラインでしょうかね。 ゲーム用グラフィックスについてはほぼ絶望的な値だと思いましたが・・・。 とりあえずこのM9210デチューンがどのように功を奏すのか、しばらく見守ってみようと思っていた矢先に、水冷ポンプ付近からいつものスカカカカ音が。 更にM9120のヒートシンクも結構な温度になっていますね。 触ると明らかに熱いし。温度的には許容範囲なのかも知れませんが、やはり このデチューンは失敗なのかもしれませんね・・・。 涼介さ~ん(笑)。 話はまたSSD導入の是非に戻って。 やばい。 やばいよやばいよ。 マジSSDやばいよ。 まだ予算に余裕が・・・ないっ!。 でもオレにはまだ埋蔵金がっ・・・。 補正予算発動っ!。 これは「脱小沢」ならなる「脱HDD」しかないですねw。 もはや今年の設備投資計画は当初の形から一脱していつの間にか脱RAMディスク・脱HDDへと方向が変わりつつあります。 なんだこのカオスな展開は。 ここのところ年末の設備投資企画がヘンな方向に流れることが多いのですが、今回の戦力の逐次投入による無秩序な戦線拡大は激しい消耗戦の体をなしてきています。 カイザー・○インハルトに叱責されても仕方ない展開になりつつあります。 次回は多分SSD導入記事になるでしょうねこの流れで行くと。
| ヲタク::PCとか | 05:40 PM | comments (x) | trackback (x) |
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