2010,02,22, Monday
とうとう最後になりました左手デヴァイス感謝祭。
まあよくもこうダラダラと続けられたものです。 っていうか改めて無駄投資というかこれはもはや投機というか投棄という気がしますね。 気だけかよ。 そんなわけでトリを努めるのはボクの中でも最有力候補たるあのデヴァイスです。果たしてn52を機軸とした絵描き最速理論を修正するに足りうる存在なのでしょうか?。 有象無象の下等生物が… G13に勝てるわけないだからっ!! ・Logicool G13 Advance Gameboard Logotec(国内ではLogicool)ブランドの製品はそれなりに使っております。 PCデバイスの高々数万円でハイエンドの部類の製品が手に入るので他の分野のハイエンド製品を買うよりははるかに手が届きやすいわけです。 そんなわけで数年前から数百円投売りデットコピー品のマウスをやめてハイエンド(笑)志向へとシフトして行きました。 ワイヤレスレーザーマウスの名機であるMX1000を皮切りにMX-Revorutionにも手を付けて、バッテリ充電時にMX-Rが使えなくなるという問題を解消するためにもう一台追加購入して都合2台でローテーション運用をしております。 MX-RはMX1000に比べてバッテリ消費が早いのでほぼ毎日12時間以上使っていると1週間持ちませんね。 ・・・それくらいにLogicool製品は好きです。 そのLogicoolからG13 Advanced Gameboardについては発売当初から注目していました。 というのもn52はドライバに若干の問題があるにせよ操作性はかなりよく、使っていくうちにキーの割り当てが増えていってしまい空きが少なくなってきたからです。 最初はSmartScrollから比べれば倍以上のキー数なので何を割り当てたらいいのか困ってしまい、同じキーを複数個所に設定して使いやすい位置を探ったりといった無駄な使い方をしていたわけですが、いつの間にかわけのわからない自作スクリプトの実行やらレイヤの複製やらPhotoshop CS4の回転(Rキー)を割り当てたおかげで、15個のキー+十字キー+ホイールではいつしか手狭になってきてしまいました。 マップ切り替えでええやんねんとか思いもしないでもないんですが、やはり絶対キー数というのは重要なのではないかと。 そこで絶対キー数が1.5倍(当社比)のG13が次期左手デバイス候補として上がってきました。 正直言ってGamePanelLCDとかいうLCD画面は絵描き目的では無用の長物であろうと最初から期待していませんでした。 多分絵描き目的のアプレットとかはまずないだろうと言う事は用意に推測できますし。 だからLCD画面はないものと考えてn52と比べて増えたキーをどう活用するのかという事がG13に乗り換える主な目的だという事になります。 人間工学とかエルゴノミクスデザインとかはハッキリ言って信じてません。 そんな理論から生まれたMX1000は残念ながらそのままではボクの手には馴染まず、長時間使用する際にはパームレストがなければ手首が痛くなってしまいましたし。 懐疑的な見方をしていたエルゴノミクスデザインでしたが、G13のフィット感にはビックリしました。 パームレスト部分のメッシュっぽくなっている素材は滑らかですが掌を必要以上に滑らせずホールドさせる事ができ、掌と指にかけての湾曲部分が手にしっくり馴染んでボクの決して大きくはない手でも全てのキーにアクセスする事ができます。 すげえ掌の置き心地がいいんです。 ジョイスティックがn52のような十字が切ってある形ではなくアナログジョイスティック形状で尚且つストロークが大きいので、これにPhotoshopの筆(スティック左)と消しゴム(スティック右)を割り当てて使うのは少々微妙だといわざるを得ません。 むしろジョイスティックにズーム("ctrl"+"+"と"-")を割り当ててG23/G24に筆ツールと消しゴムツールを割り当てた方がよいかも知れないです。 設定ツールは至ってオーソドックスです。キ○ガイじみた設定項目など見当たらない代わりに欠落した設定項目も見当たりません。 マクロについてはn52程細かい設定はできませんが運用に何ら支障はありません。 キーオブジェクトの上下移動や挿入(マウスイベントは別)もできないので、入力間違ったら最初から入力し直しとなります。 でもまあ、その程度は致し方ないといったところでしょうか。 キーが多くなった分、n52時代のプロファイル配置では限界が出てきますので、G13にはG13用のカスタマイズされた配置が必要になってくるのでしょう。 n52も足掛け3年くらいかけて熟成されたキー配置だったので、G13もそれなりに使い込まなければ最適化されたキー配置は作れないのではないでしょうか。 n52/n52teのホイールがどうしても捨てがたく、G13についてはそのホイールがないところが正式採用への一番の懸案だったりしました。 ホイールでズームアップ/ダウンする事にSmartScroll以降すっかり慣らされてきたボクにとっては一つのキーを押しただけでズームアップ/ダウンをするというのに違和感を覚えてならかったのです。 ですが20msくらいのDelayを入れることによってホイールみたいなズームアップ/ダウンのフィーリングに近づけられそうな感じになってきたので、ホイールに執着することはないのかも知れないと思えるようになりました。 ところで最初にバッサリと切り捨てたGamePanelLCDなのですが、SDKが標準で添付されていて(VC++ってのがアレですが)SmartScroll同様に自分でアプレットを作成する事ができる環境となっております。 同じLogocoolのLCD付きキーボードであるG15 Gaming Keybordと互換性があるようでして、G15用のアプレットがG13で使う事ができるようです。 その中にはゲーミング目的だけではないものが若干あったりするので(SirReal's panelみたいなの)、パフォーマンスモニタ程度には使えるのではないかと思われます。 また、LCDStudioというソフトで簡易アプレットを作成する事ができます。 あくまでも簡易なのでLCDStudioを常時起動させておかなければアプレットを動かす事ができないのですが。 .net Freamwork必須のようですが、何かの際に入れたので問題なく動作します。 CPUの各コアのロードとかドライブのステータスやらネットワークの状態などパフォーマンスモニタとして使うには十分な項目を表示させたりする事ができます。 更にSpeedFanなんかを入れておくとGPU・CPU・HDDの温度などを調べる事もできます(標準ではATI用情報にはアクセスできるようになっていますが)。 こりゃやべえすぐにSpeedFanをインストールだっ!!。 なんかこんなのできました。 こういう小物をシコシコ作るのって妙に楽しいんですよね。 思わず時間を忘れて没頭してしまうくらいに。 LCDStudioを常駐させなければならないところがちょっとアレなんのですが、簡単にLCDパネルをカスタマイズできるのはいいですよね。 そうだ、こういう無駄のためにわざわざ現状のボクには明らかに無駄スペックなCore i7 920を選んだのではないのか。 無駄にあるCPUパワーをこういうよくわからんアプリのために喜んで割こうではないか。そして限りある絵描き時間をより快適なものへと変えて行こうではないか。 などと強く思った次第です。 また、G13のドライバにはスクリプトエディタが搭載されていて、マクロより複雑なキー操作がかのうなスクリプトを組む事ができます。 スクリプトはluaを使って書きますが、以前にS社という電線屋さんの派遣社員時代にケーブルの電気検査を行うのにCIRRIS社のSignature touch1とかいう検査機器を中国の現地製造子会社にわざわざ出向いてまで導入した際に、コイツの検査プログラムはluaを用いて書かれているので必死になって検査プログラムを書いた懐かしい思い出があります。 とはいえそれは遥か昔の出来事なので今ではすっかりluaの書式なんて忘れてしまっていましたので、luaのリファレンスを見ながら何かできそうなものを見繕って作ってみました。 ペンツールの状態でスクリプト実行キー(この場ではG14)を押して左又は上にマウスを移動させてキーを離すとペン先が大きくなり(ショートカット"[")、右又は下に移動させるとペン先が小さくなり(ショートカット"]")ます。 絵描き用途ではスクリプトの必要性はあまり高くないと思います。 キー押下タイミングとか状況によって条件判断をして押すキーを変えるとかなさそうですし。 それでもさまざまなカスタマイズができる可能性が高いに越した事はありません。 左手デバイスの評価に猶予はありません。 ダン・カメンは決断しなければなりません。 ・・・元ネタ知ってる人は少ないですかそうですか。 総合評価としては、G13はハッキリ言って惜しいデバイスです。 ボクの中ではn52teに代わって正式採用寸前までいきました。n52teのUSBケーブルをPC本体に手をかけ抜く寸前でした。 手に馴染むデザインなだけにジョイスティック周り、特にジョイスティックの下にある26番キーの位置が惜しすぎます。この位置がもう少し押しやすい右にズレていたら、n52teをUSBポートから抜き払ってG13を使っていた事はほぼ間違いのない事実です。 慣れが全てであると前回のPRO GAMER-Command Unitの時に書きましたが、そこまでして使う程の価値があるデバイスなのだろうか?、という疑問もあります。 LCDでちゃらちゃらしてみたいとかLuaを使ったスクリプトをいじって遊んでみたいとか、そういうのが実際の絵描き作業にどれだけ貢献できるのでしょうか?。 やはり最終的には使う人次第です。 スクリプトやGamerLCDが使う人にとって必要なければ他の左手デバイスと使い勝手はほぼ同列だと思いますし、手にフィットするかしないかもやはりその人次第。 一応今回の左手デヴァイス評価は終了しました。 再三書きましたが、評価を下す人間がn52信者でありn52と比較して良いか悪いかという見方しかできないために微妙なフィルタがかかった評価記事となっています。 それでも尚n52にはないメリットを持つ左手デヴァイスがあり、活用次第ではより効率が良くなるのではと思われる機能や機構などを知る事ができました。 また今回はゲーミング系左手デヴァイスを主に評価しましたが、左手デヴァイスの世界は広いです。 テンキー系の左手デヴァイス(と勝手に位置づけますが)DX1 Input Systemとか、SpacePilotなどの所謂3Dマウス系やら、左手デヴァイスとは多少違いますがキーボードにマクロを割り付けられるようなAutohotKeyのようなソフトなど、絵描き効率化のためのデヴァイス類はハード・ソフトに限らずまだまだ沢山あります。 そのうち資金と時間とやる気とネタがあるのなら、それらのアナザーデヴァイスの評価なんかもできれば面白いと思います。 できればですがね。 全国の並居る強豪左手デヴァイスとの激しい戦い!!。 お姉ちゃん!!。 左手デバイスの探求はまだまだ続くっ(多分)!!。 ・・・それではまた。
| ヲタク::PCとか | 08:45 PM | comments (x) | trackback (x) |
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